「海外旅行に行きたいけど、治安が心配で行き先が決められない」と感じている方は少なくないと思います。
特に初めての海外旅行や一人旅では、安全かどうかが行き先選びの最初のハードルになりがちです。でも、世界には治安が良く旅行者が安心して過ごしやすい国がたくさんあります。
結論からお伝えすると、治安がいい国の上位には北欧・西欧・アジアのシンガポール・日本・オセアニアのニュージーランドなどが多く挙がります。ただし、どの国でも基本的な防犯意識は必要です。
この記事では、治安ランキングの基準・地域別の安全な国・旅行中の注意点・トラブル防止の対策まで、海外旅行を計画している方に役立つ情報をまとめました。
治安がいい国ランキングとは
治安がいい国ランキングの基準
世界平和度指数をもとに比較される理由
治安の良さを国際的に比較する際に最もよく参照されるのが、国際シンクタンク「経済平和研究所(IEP)」が毎年発表する世界平和度指数(Global Peace Index)です。160以上の国・地域を対象に、社会の安全・安定度を数値化して順位をつけています。
犯罪率だけでなく紛争や軍事化も評価対象になる
世界平和度指数が評価する項目は犯罪率だけではありません。国内・国外の紛争状況・軍事化の程度・社会的な安定性など、多角的な観点から「平和な国かどうか」を測っています。そのため、犯罪率が低くても軍事的な緊張が高い国は上位に入りにくい構造になっています。
ランキングを見るときに知っておきたいこと
上位の国でもトラブルがゼロとは限らない
治安ランキングの上位国であっても、スリや置き引きなどの軽犯罪がゼロというわけではありません。ランキングはあくまで国全体の平和度を示す指標であり、観光地での個人的なトラブルは別の話です。
旅行先選びでは現地の事情もあわせて確認することが大切
ランキングを参考にしながら、外務省の海外安全情報や現地の最新ニュースも確認することをおすすめします。治安は時期や地域によっても変わるため、渡航前の情報収集が安全な旅の第一歩です。
治安がいい国ランキング上位の国に共通する特徴
社会全体の安定性が高い
政治や社会制度が比較的安定している
治安ランキング上位に入る国は、政治的な混乱が少なく、社会制度が安定している国が多い傾向があります。民主主義が根付いており、国民の生活水準も比較的高い国が目立ちます。
大きな紛争リスクが低い
国境付近や国内での武力紛争リスクが低いことも、上位国の共通点です。近隣国との関係が安定しており、外交的に平和を維持している国が上位を占める傾向があります。
旅行者にとって過ごしやすい環境が整っている
公共交通機関や街中の秩序が保たれている
治安のいい国は、公共交通機関が時間通りに運行され、街の清潔さや秩序が保たれていることが多いです。観光客にとっては移動しやすく、初めての土地でも迷いにくい環境が整っています。
観光地でも比較的安心して行動しやすい
夜の街歩きや一人旅でも比較的安心できる環境が整っている国が多く、女性一人旅や初めての海外旅行先として選ばれやすいのも治安上位国の特徴です。
ただし軽犯罪への注意は必要
スリや置き引きはどの国でも起こりうる
どれだけ治安がいい国でも、観光地や人混みではスリや置き引きは起こります。「安全な国だから大丈夫」と油断するのが最も危険なパターンです。
人が多い場所では基本的な防犯意識が欠かせない
駅・空港・観光スポットなど人が集まる場所では、どの国でも防犯意識を持って行動することが基本です。安全な国でも「備えあれば憂いなし」の姿勢が旅をより安心なものにします。
治安がいい国ランキング上位国を地域別に見る
以下は世界平和度指数などの指標を参考にした、治安の良い国の地域別まとめです。
注意:ランキングは毎年更新されます。最新の順位は公式発表や外務省の情報で必ずご確認ください。
ヨーロッパで治安がいい国
アイスランド
世界平和度指数で長年1位を維持し続けているのがアイスランドです。人口約37万人という小さな国ながら、犯罪率が極めて低く、夜間の一人歩きも比較的安全とされています。オーロラや間欠泉などの大自然を安心して楽しめる旅行先として世界中から人気を集めています。
デンマーク
世界幸福度ランキングでも上位に入るデンマークは、社会的な信頼度が高く、犯罪率が低い国として知られています。首都コペンハーゲンは観光しやすい整然とした街並みで、初めてのヨーロッパ旅行先としても人気があります。
アイルランド
英語が公用語のアイルランドは、言語の壁が少ないため日本人旅行者にも親しみやすい国です。人々が温かく親切であることでも知られており、パブ文化を楽しみながら治安の良い環境で旅行できます。
オーストリア
ウィーンをはじめとする文化都市が多く、音楽・美術・建築の宝庫として知られるオーストリアも治安の良い国のひとつです。観光インフラが整っており、安心して街歩きが楽しめます。
ポルトガル
近年人気が高まっているポルトガルは、ヨーロッパの中でも特に治安が安定している国として知られています。物価が比較的手頃で、温暖な気候と美しい街並みが魅力です。リスボンやポルトへの旅行者が増えており、初めてのヨーロッパにもおすすめです。
アジアで治安がいい国
シンガポール
アジアの中で最も治安が良い国のひとつがシンガポールです。法律と秩序が徹底されており、街の清潔さも世界トップクラスです。公共交通機関が発達しており、初めての海外旅行先としても非常に人気が高い国です。日本からのフライトも充実しています。
日本
世界平和度指数でも上位に入る日本は、外国人旅行者からも「非常に安全」と評価されています。電車が時間通りに来る・落とし物が戻ってくる・観光地でのトラブルが少ないなど、旅行者にとって過ごしやすい環境が整っています。
マレーシア
東南アジアの中では比較的治安が安定しているマレーシアも、旅行先として人気があります。多民族国家ならではの多様なグルメや文化を楽しめ、物価も手頃です。クアラルンプールを中心に観光インフラが整っています。
ブータン
「国民総幸福量」を国家政策の指針とするブータンは、犯罪率が低く、社会的な安定度が高い国です。ヒマラヤの山々に囲まれた独自の文化と自然を体験できる、唯一無二の旅行先です。
オセアニアで治安がいい国
ニュージーランド
世界平和度指数でも常に上位に入るニュージーランドは、オセアニアを代表する安全な旅行先です。フィヨルドランドや北島の地熱地帯など壮大な自然景観を、安心した環境の中で楽しめます。アウトドアアクティビティが充実しており、自然好きの旅行者に特に人気があります。
自然と都市のバランスが魅力
オークランドやウェリントンなどの都市部も整備されており、大自然と都市観光を組み合わせた旅行が楽しめます。英語が公用語なので言語面でのハードルも低く、旅行しやすい環境が整っています。
北米で治安がいい国
カナダ
北米ではアメリカよりも治安が安定しているとされるカナダは、多文化主義を国家の根幹に置く包容力のある国です。バンクーバー・トロント・モントリオールなど個性的な都市が多く、観光の選択肢も豊富です。
観光しやすさと生活の安定感がある
英語とフランス語が公用語で、都市部の観光インフラも充実しています。ロッキー山脈やナイアガラの滝など自然の見どころも多く、安全な環境の中でダイナミックな自然体験ができます。
中欧・西欧で注目される国
スイス
永世中立国として知られるスイスは、政治的な安定性と高い生活水準を誇ります。犯罪率が低く、アルプスの絶景を安心して楽しめる環境が整っています。
チェコ
プラハの美しい旧市街が有名なチェコは、ヨーロッパの中でも比較的治安が安定しています。物価も他の西欧諸国より手頃で、コストパフォーマンスの高い旅行先として人気があります。
フィンランド
北欧諸国の中でも特に社会的信頼度が高いフィンランドは、オーロラ観賞やサウナ文化を安心して楽しめる旅行先です。ヘルシンキは小さくコンパクトな都市で、旅行者にも回りやすい街です。
ドイツ
ヨーロッパ最大の経済大国でもあるドイツは、社会インフラが整備されており、観光客が安心して旅行しやすい国です。ベルリン・ミュンヘン・ハンブルクなど魅力的な都市が多く、歴史的な観光地も豊富です。
オランダ
アムステルダムを中心に観光インフラが整ったオランダは、自転車文化が根付いた秩序ある国です。美術館・チューリップ畑・運河など見どころも多く、治安の安定した環境で楽しめます。
ベルギー
チョコレートやワッフルで有名なベルギーは、首都ブリュッセルにEUの本部が置かれる国際都市でもあります。ブルージュやゲントなど中世の面影を残す美しい街も多く、観光しやすい環境が整っています。
治安がいい国ランキングで人気の国の魅力
自然景観を楽しめる国
アイスランドの大自然
オーロラ・間欠泉・溶岩台地・氷河——アイスランドは地球上でここだけで見られる絶景の宝庫です。世界一安全な国で、他では体験できない自然現象を楽しめる唯一無二の旅行先です。
ニュージーランドの絶景
映画「ロード・オブ・ザ・リング」のロケ地としても知られるニュージーランドは、フィヨルド・氷河・火山・牧草地と多様な自然景観が凝縮されています。アウトドアアクティビティも充実しており、安全な環境の中でアドベンチャーを楽しめます。
スイスの美しい山岳風景
マッターホルンやユングフラウなどアルプスの峰々に囲まれたスイスの景色は、世界中の旅行者を魅了します。登山鉄道やケーブルカーが整備されており、体力に自信がない方でも山岳絶景を安全に楽しめます。
街歩きや観光を楽しみやすい国
デンマークの整った都市環境
コペンハーゲンは自転車道が整備され、歩行者に優しい設計の街です。カラフルなニューハウン地区や人魚姫の像など、コンパクトな範囲に見どころが集中しており、歩いて観光しやすい都市です。
アイルランドの親しみやすい雰囲気
英語が通じ、人々がフレンドリーで旅行者に優しいアイルランドは、ヨーロッパ初心者にも入りやすい国です。緑の丘陵地帯と歴史ある城跡、そして活気あるパブ文化が独特の旅行体験を生み出します。
ポルトガルの観光しやすさ
リスボンの路面電車やポルトの川沿いの街並みなど、フォトジェニックな景観が多いポルトガルは、旅行者に人気が高まっています。食事も美味しく物価も比較的手頃で、コスパの良い安全な旅行先として注目されています。
初めての海外旅行にも選ばれやすい国
シンガポールの安心感
英語が通じる・法律と秩序が徹底されている・日本からのフライトが多い・観光インフラが整っている——この4点が揃うシンガポールは、初めての海外旅行先として非常に選ばれやすい国です。2〜3泊のショートトリップでも十分楽しめます。
カナダの過ごしやすさ
広大な国土に多様な文化が共存するカナダは、英語が通じる安全な環境の中でさまざまな旅行スタイルを楽しめます。都市観光・自然体験・食文化など選択肢が豊富で、旅行者のニーズに合わせやすい国です。
日本人旅行者に人気の国の特徴
日本人旅行者に人気の安全な国には、英語が通じる・日本語対応がある・食事が合いやすい・観光インフラが整っているという共通点があります。シンガポール・オーストラリア・ニュージーランド・カナダなどがこの条件を満たす代表的な国です。
治安の良い旅行先について詳しく知りたい方は、Newtの治安がいい国ランキング解説記事も参考になります。
治安がいい国でも注意したい旅行中のリスク
観光地で起こりやすい軽犯罪
スリ
電車・バス・混雑した観光地など人が密集する場所では、どの国でもスリの被害が起こりえます。スマートフォン・財布・パスポートなど貴重品は、外から見えない場所に収納するか身体に密着させて管理しましょう。
置き引き
カフェやレストランで荷物を椅子に置いたまま席を離れると、置き引きに遭うリスクがあります。荷物は常に膝の上か足の間に置き、目を離さないことが基本です。
荷物の盗難
空港・ホテルのロビー・観光バスなど、旅行者が多く集まる場所では荷物の盗難も発生します。スーツケースには南京錠をかける、ホテルの部屋には貴重品を置きっぱなしにしないなど、基本的な対策を徹底しましょう。
夜間や人通りの少ない場所の注意点
夜の一人歩きを避ける
治安がいい国でも、夜間に人通りが少ないエリアへの一人歩きはリスクが高まります。特に女性の一人旅では、夜遅い時間の外出は最小限にとどめ、タクシーやライドシェアを活用するのが安心です。
繁華街や駅周辺では周囲をよく見る
繁華街や鉄道駅周辺は人が集まりやすく、それに伴い軽犯罪が起きやすい場所でもあります。スマートフォンを見ながら歩く「ながら歩き」は特に注意が必要です。
国ごとに異なるルールやマナーへの理解
現地の法律違反がトラブルにつながることがある
シンガポールではガムの持ち込みや公共での喫煙に厳しいルールがあります。「知らなかった」では済まない場合もあるため、渡航前に現地のルールや法律を調べておくことが大切です。
安全な国ほどルール順守が重視される場合もある
治安が安定している国は、多くの場合ルールと秩序が徹底されている国でもあります。地元の人が守っているルールを外国人旅行者が破ると、思わぬトラブルになることがあります。現地のマナーを尊重する姿勢が、より良い旅につながります。
海外旅行でトラブルを防ぐための基本対策
持ち物管理で意識したいこと
貴重品を身体から離さない
パスポート・現金・クレジットカード・スマートフォンは、常に身体に密着した状態で管理しましょう。ウエストポーチやショルダーバッグを前掛けにするのが基本的な対策です。
財布をズボンの後ろポケットに入れない
後ろポケットに財布を入れる習慣がある方は要注意です。スリに狙われやすい定番の場所であり、気づかないうちに抜き取られるリスクがあります。内側のポケットやジッパー付きのバッグに収納しましょう。
リュックは前に抱える
バックパックを背中に背負ったままにすると、後ろから荷物を漁られるリスクがあります。混雑した場所ではリュックを前に抱えるか、体の側面に来るように位置を調整しましょう。
行動面で気をつけたいポイント
夜遅い時間の単独行動を避ける
どの国でも、夜遅い時間の一人行動はリスクが上がります。夜の観光は複数人で行動し、帰りの手段(タクシーやライドシェア)を事前に確保しておくと安心です。
多額の現金を持ち歩かない
現地で必要な分だけを財布に入れて、残りはホテルのセーフティボックスに保管するのが基本です。海外ではクレジットカードが使える場所が多いため、現金は必要最低限に抑えましょう。
観光客とわかりやすい行動を控える
地図を広げてキョロキョロする・高価なカメラをぶら下げたまま歩く・大声で話すなどの行動は、観光客であることを周囲にアピールしてしまいます。できるだけ自然な行動を心がけることが、トラブル回避につながります。
事前準備でできること
危険エリアを調べておく
どんな安全な国でも、特定のエリアや地区には注意が必要な場所があります。渡航前に外務省の海外安全情報や旅行ガイドで、訪問先の危険エリアを調べておくことをおすすめします。
現地の緊急連絡先を確認する
警察・救急・日本大使館・領事館の連絡先はメモして手元に持っておきましょう。スマートフォンの電池が切れた場合に備えて、紙にも書き写しておくと安心です。
海外旅行保険も検討する
治安がいい国であっても、病気・ケガ・盗難などのトラブルはゼロではありません。海外旅行保険に加入しておくことで、万が一の際の医療費や緊急帰国のサポートを受けられます。クレジットカードに付帯している保険の内容も事前に確認しておきましょう。
海外旅行での安全対策については、まっぷるの海外安全情報ガイドも参考になります。渡航前のチェックリストとしても役立つ内容がまとまっています。
治安がいい国ランキングを旅行先選びに活かすコツ
安全性だけでなく旅行目的も考える
自然を楽しみたい人に向く国
大自然の絶景を安全な環境で楽しみたい方には、アイスランド・ニュージーランド・スイス・カナダがおすすめです。いずれも治安が良く、自然体験のためのインフラが整っています。
都市観光を楽しみたい人に向く国
歴史・文化・グルメ・ショッピングを中心に楽しみたい方には、デンマーク・オーストリア・ポルトガル・シンガポールが向いています。観光地がコンパクトにまとまっており、安全に街歩きができます。
初海外でも行きやすい国を選ぶ
初めての海外旅行なら、英語が通じる・日本からアクセスしやすい・観光インフラが整っているという3条件を満たす国を優先するのがおすすめです。シンガポール・カナダ・ニュージーランド・アイルランドはその条件を満たす代表的な国です。
ランキングを参考にしつつ最新情報も確認する
治安情報は時期や地域で変わることがある
治安ランキングは毎年更新されます。また、同じ国でも都市部と地方では安全度が異なることがあります。ランキングを目安にしながら、渡航時期の最新情報も合わせて確認することが大切です。
外務省や現地情報もあわせてチェックする
日本の外務省は「海外安全情報」を国・地域ごとに発信しています。渡航前には必ず確認し、危険情報や感染症情報なども把握した上で旅行計画を立てましょう。
治安の良い海外旅行先の詳しい情報は、アミナフライヤーズの安全な旅行先ガイドやネイティブキャンプの国別ランキング解説も参考になります。旅行計画の際にあわせてご覧ください。
韓国をはじめとしたアジア旅行の基本情報は、海外旅行の準備情報をまとめたこちらのサイトでもご確認いただけます。
治安がいい国ランキングを参考に安心して海外旅行を楽しもう
ランキングは安全な旅行先選びの目安になる
世界平和度指数をはじめとした治安ランキングは、旅行先の安全性を判断するための有力な手がかりです。上位に入る国は社会的安定性が高く、旅行者が安心して過ごせる環境が整っていることが多いです。
上位国でも基本的な防犯意識は必要
「治安がいい国だから何もしなくて大丈夫」は禁物です。スリ・置き引き・荷物の盗難はどの国でも起こりえます。安全な国を選ぶことと、基本的な防犯対策を怠らないことは別の話です。
治安と観光の魅力をあわせて見れば自分に合う国を選びやすくなる
安全性・旅行目的・アクセスのしやすさ・予算・同行者の構成を総合的に考えることで、自分にとってベストな旅行先が見えてきます。治安ランキングはその判断材料のひとつとして、上手に活用してみてください。
✈️ 旅行先を選ぶ前に、まずこの3つを確認しよう
① 世界平和度指数や外務省の海外安全情報で渡航先の治安を確認する
② 目的(自然・都市・グルメ)と行きやすさで候補を絞る
③ 安全な国でもスリ・置き引き対策など基本的な防犯意識を忘れない
